第108回薬剤師国家試験 問38

LDL受容体に対するプロタンパク質転換酵素サブチリシン/ケキシン9型(PCSK9)の結合を阻害する脂質異常症治療薬はどれか。1つ選べ。

1 コレスチミド
2 エゼチミブ
3 ロミタピド
4 エボロクマブ
5 ロスバスタチン

 

 

 

 

 

 

 

 

解答 4

コレスチミド:胆汁酸の腸肝循環を阻害し、胆汁酸の産生を促進することで、LDL受容体の発現を増やす。
エゼチミブ:小腸のコレステロール輸送体(NPC1L1)に結合し、コレステロールの吸収を選択的に阻害する。
ロミタピド:クロソームトリグリセリド輸送タンパク質(MTP)に結合して脂質輸送を妨げ、VLDLやキロミクロンの形成を抑制する。
エボロクマブ:PCSK9に結合してLDL受容体の分解を抑え、LDLコレステロールの除去を促進する。
ロスバスタチン:HMG-CoA還元酵素を阻害し、肝細胞でのコレステロール合成を抑制する。