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国試に新薬って出るの?

薬剤師国家試験では、毎年数問今まで出たことのない新しい薬が出題されます。

今回は、現役薬剤師が実際の臨床でよく目にする薬についてまとめてみました。

かならず国家試験に出る!と保証するものではありません。

あくまで臨床で使われており、薬剤としても特徴的なものを3つ挙げてみます!

レンボレキサント(デエビゴ®)

薬剤師国家試験109回で初出題されました。

109回では実践問題に名前だけ出題されています。

国家試験の特徴として、「名前が出た翌年(あるいは翌々年)に詳しく聞いてくる」ということがありますので、詳しく確認してみます!

この薬は何の薬?

似たような薬に「スボレキサント」があります。

覚醒を促進する神経ペプチドであるオレキシンA及びBのヒトオレキシン1(OX1)及びオレキシン2(OX2)受容体への結合を可逆的に阻害することにより、脳を覚醒状態から睡眠状態へ移行させ、睡眠を誘発すると言われています。

つまり睡眠に関わる薬です。

既存の睡眠薬はベンゾジアゼピン系あるいは非ベンゾジアゼピン系が多く、耐性やふらつきなどの副作用、依存など問題が多くありました

また高齢者の場合、抗コリン作用など注意しなければいけない薬剤も多くあります。

その中で発売された「スボレキサント」の後続薬が、今回の「レンボレキサント」です。

スボレキサントとの違いは?

作用機序も基本的にはスボレキサントと同一ですが、大きな違いは併用禁忌が少なくなったこと

スボレキサントは併用禁忌が多くありました。

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者 

イトラコナゾール、ポサコナゾール、ボリコナゾール、 クラリスロマイシン、ボノプラザン・アモキシシリン・ クラリスロマイシン、ラベプラゾール・アモキシシリン・クラリスロマイシン、リトナビル、ニルマトレルビ ル・リトナビル、エンシトレルビルを投与中の患者

レンボレキサントは禁忌ではなく併用注意になっており、禁忌自体はかなり少なくなりました!

禁忌(次の患者には投与しないこと)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者 

重度の肝機能障害のある患者 [レンボレキサントの血漿中濃度を上昇させるおそれがある。

併用注意薬と併用する際の用量に注意!

確かに、禁忌薬は少なくなりましたが併用するときの用量に注意が必要です。

実際の添付文書を見てみましょう。

 CYP3Aを阻害する薬剤との併用により、レンボレキサント の血漿中濃度が上昇し、傾眠等の副作用が増強されるおそれがある。CYP3Aを中程度又は強力に阻害する薬剤(フルコナゾール、エリスロマイシン、ベラパミル、イトラコナゾール、 クラリスロマイシン等)との併用は、患者の状態を慎重に観察した上で、本剤投与の可否を判断すること。なお、併用する場合は1日1回2.5mgとすること。[10.2、16.7.1、16.7.2 参照]

1回2.5mgという投与制限があります。これは一番少ない用量です!

1回2.5mgという用量を覚えるのではなく「CYP3A阻害薬と併用するときは少ない用量にする」という点を確認しておきましょう!

具体的にどのように聞かれるの?

実際に問題にしてみました。

慢性副鼻腔炎の治療としてクラリスロマイシンを服用中の患者に、レンボレキサント5㎎が処方されました。

次の選択肢のうち、正しいのはどれでしょうか。

〇レンボレキサントの用量を2.5mgにするよう医師に提案する。

〇クラリスロマイシンを併用するとレンボレキサントの血中濃度が上がる可能性がある。

×最大量で併用しても問題ないので10mgに増量するよう医師に提案した。

×効かないと困るので倍の量飲むよう患者に指導した。

×併用禁忌なので別の薬剤に変更するように医師に提案した。

 

クラリスロマイシンはCYP3A阻害作用があるので、通常より少ない量で服用しなければいけません。

また、スボレキサントはクラリスロマイシンに対して禁忌ですが、レンボレキサントは禁忌ではありません

セマグルチド(リベルサス®)

この薬は何の薬?

セマグルチドはヒトGLP-1アナログであり、内因性GLP-1が標的とする GLP-1受容体と選択的に結合し、cAMP放出量を増加させるGLP-1 受容体作動薬として作用します。

そのため低血糖になりづらいというのが大きなメリットです!

薬剤師国家試験109回では経口製剤(リベルサス®)と注射製剤(オゼンピック®)どちらも出題がありました!

今年出題としてアツイのは経口剤。近年問題になっている美容医療でも使われている薬剤です。

109回では経口セマグルチドは名前だけの出題でしたので、今回は調剤方法や用法用量について問われてもおかしくありません

飲み方が特殊!用法用量に注意!

通常、成人には、セマグルチド(遺伝子組換え)として1日1回7mgを維持用量とし経口投与する。ただし、1日1回3mg から開始し、4週間以上投与した後、1日1回7mgに増量す る。なお、患者の状態に応じて適宜増減するが、1日1回7mgを4週間以上投与しても効果不十分な場合には、1日1 回14mgに増量することができる

セマグルチド経口は徐々に増量します3㎎から開始します。
ここからが注意!

本剤の吸収は胃の内容物により低下することから、本剤は、1日のうちの最初の食事又は飲水の前に、空腹の状態でコップ約半分の水(約120mL以下)とともに3mg錠、7mg 錠又は14mg錠を1錠服用すること。また、服用時及び服用後少なくとも30分は、飲食及び他の薬剤の経口摂取を避けること。分割・粉砕及びかみ砕いて服用してはなら ない。

条件がとても多いです。簡潔にまとめてみます。

  1. 起床時に服用する
  2. コップ半分以下の水で飲む
  3. 30分は飲食・薬の内服を避ける
  4. 噛まない

これがポイント。

中でも注意点は

似たような飲み方の薬、ありましたね。違いを確認してみましょう!

似たような薬は?:リセドロン錠(アクトネル®)

骨粗しょう症の治療薬として用いられるビスホスホネート製剤は、特殊な飲み方でした。

  1. 起床時に服用する
  2. 十分量の水180ml以上→胃腸障害の予防
  3. 30分は飲食・薬の内服を避ける+横にならない→胃腸障害の予防
  4. 噛まない

セマグルチドとの大きな違いは②の水の量です。

ビスホスホネート製剤は粘膜につくと潰瘍の副作用があるため多めのお水で服用します。

問題として出題されていますので、再度確認しておきましょう!

具体的にどのように聞かれるの?

セマグルチド経口を今回から飲み始める患者への説明として、正しいのはどれでしょう。

×胃腸障害の予防のため、多めのお水で飲んでください。

×食後に飲みましょう。

×徐々に減量する薬です。

×持ち運びしやすいように、1錠ずつ切り離しても構いません

×低血糖は起きないので大丈夫です。

〇この薬は3㎎から開始します。

噛まないでください。

とても注意点が多い薬剤です。実際に臨床で目にする機会も多い薬剤ですので押さえておきましょう。

ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム(ロケルマ®)

何の薬?

久しぶりに発売された、高カリウム血症治療薬です。

近年、高齢化に伴い慢性心不全慢性腎不全の内容が増えてきました。

特に腎臓が悪化すると、高カリウムをきたすことが多いです。

ジルコニウムケイ酸ナトリウムは、薬剤師国家試験109回にて名前だけ出題されました。

名前だけ出題されたということは、既存の高K治療薬との違いや飲み方について問われるのでは?と思われます。

用法用量が特殊!

通常、成人には、開始用量として1回10gを水で懸濁して1日3回、2 日間経口投与する。なお、血清カリウム値や患者の状態に応じて、 最長3日間まで経口投与できる。以後は、1回5gを水で懸濁して1日 1回経口投与する。なお、血清カリウム値や患者の状態に応じて適宜増減するが、最高用量は1日1回15gまでとする。 血液透析施行中の場合には、通常、1回5gを水で懸濁して非透析日に1日1回経口投与する。なお、最大透析間隔後の透析前の血清カ リウム値や患者の状態に応じて適宜増減するが、最高用量は1日1回15gまでとする。

ざっくりいうと

10gを1日3回2日間(初期量)→5g1日1回(維持量)途中で用量が変わります!

しかも減る!減るというのがポイント。だいたいの薬、漸増しますよね?

減らす薬のほうが少ないです。この点を押さえておきましょう!

既存薬との違いは?

高K治療で有名なのは、ポリスチレンスルホン酸カルシウム

実習で見たことありませんか?とてもおいしくない薬です。

実はこの薬、腸閉塞の患者には禁忌です。

ポリスチレンは腸内で膨れてしまいます。

なので便秘の副作用、あるいは重大な副作用として腸閉塞があります。

しかし、新規に発売されたジルコニウムシクロケイ酸Naには、そのような制限がありません

ですので、腸閉塞の患者にも使うことができるのが強みです。

類似薬を確認!ポリで膨らむと言えば?

ポリカルボフィルカルシウム(コロネル®ポリフル®)も腸内で膨れます。

適応は、過敏性腸症候群です。

109回問63に出題されました。

下痢の時は水分を吸って、便秘の時は水分を出して調節する役割があります。

ですので、同じく腸閉塞やイレウスの患者には使えません。

具体的にどのように聞かれるの?

腸閉塞既往がある患者の高カリウム治療をしたい。ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウムを追加した。

腸閉塞患者でも服用できる

×徐々に増やす薬である

×2回分飲んでもかまわない。

×便秘が起きやすいので注意する

K値に注意する

 

高カリウム治療薬は、効きすぎると低カリウムを起こします

定期的なカリウム測定が必要です。

また、便秘が起こりやすい副作用はポリスチレンスルホン酸カルシウムです。

既存薬と新薬とで、説明分を入れ替えるひっかけ方がありますので、分けて整理しておきましょう!


 

今がアツイ新薬3戦!対策徹底分析まとめ
  1. 飲み方が特殊な薬が聞かれやすい!
  2. 去年までに名前が出た薬を注目!
  3. 実習で見た薬を思いだして!

新薬はいきなり細かく聞かれることは稀です。名前を出して、翌年以降に詳しく出題することが多いです!
薬ステップでは、3つ以外にも今年アツイ新薬をまとめています!知ってるか知らないかで点数に大きく影響するのでぜひチェックしましょう!

 

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